第三次世界大戦筆録

第三次世界大戦の様子をまとめたものです(創作です)

第三次世界大戦筆録01 「赤に染まる」2151-2156-

 2152年10月22日共産主義者がサンフランシスコで反乱を起こしカルフォルニア州、ネバダ州を占領した。アメリカ軍の基地も占拠されたため米軍は機動的に制圧ができず撤退。翌週にはユタ州の都市ソルト・レーク・シティを占拠し、アメリ社会主義連邦国の建国を宣言した。アメリ社会主義連邦国はアリゾナ州ユタ州ネバダ州、カルフォルニア州、ハワイ州を国として主張した。その後21531123日、アメリ社会主義連邦国が設立された。

 この状況を静観していたロシア共和国(この世界線では共和化しています)は共産主義者の反乱を恐れるあまり共産主義者の粛清を開始。しかしこの政策は大失敗し、2153年10月21日首都モスクワにて反乱が発生。エネルギー省と内務省財務省が占領され、大統領が人質となり、政府機関とシステムが完全に停止したためロシア共和国はソ連の休戦の申し入れを受諾。カザンからモスクワ、サンクト・ペテルブルク、ムルマンスクをソ連として2154年2月3日に独立した。2154年2月14日ロシア共和国は臨時首都をオムスクに遷都し、カザフスタンを外交にて併合。新ロシア共和国がここに完成した。

世界はこの数年で大きく変化することになった。二代巨頭だったアメリカとロシアが失墜したのだ。これを受けて各国間の協力が必要不可欠であると各国は考えついた。しかしこれは世界平和とはかけ離れたものとなった。巨大同盟が二つできたのである。一つは三国同盟で加盟国は日本国、アメリカ合衆国、ロシア共和国で準加盟国としてドイツやギリシャスウェーデンヘタリアが加盟した。対する同盟は協商同盟でインド連邦、オスマン諸国、フランス、イギリス、ソ連、中国などが加盟した。

この世界の共産化はすでに始まっている。